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対極ではないが対極とされているものからヒントを得る。02

皆さん、お疲れ様です。

昨日はあきしまネットの居宅介護支援部会が開催され、その後に懇親会があり、更に本日は久しぶりの研修講師をおこなうという予定があったのでブログの更新は断念しちゃいました。

おかげさまで、地域の皆との交流も更に深めることも出来ましたし、本日の研修も概ね好評で終えることができました。

ということで本日もちょいと疲れがたまっておりますが、自分のためにも先日の研修で受けた刺激を忘れないうちに少しずつ整理したいので拙い理解ではありますが、出来る範囲でまとめていきたいと思います。

前回は、オランダで展開されている地区看護師の団体Buurtzorgが、非常に注目を集め成果を上げていることから枠組みは違えど刺激を受け、肯定的にみるべきだというか、医療系、福祉系というつまらない議論におさまらず物事考えていくべきだということをちょっとつづりました。

ではなぜオランダでは(いくつもの)看護師の小集団が必要とされる流れになったのでしょうか。また、今の日本を含めた各国でなぜ興味をもたれているのでしょうかということを考えてみたいと思います。

背景を簡単にまとめてみると、オランダでは1990年代以前は住民3000人ごとに地区看護師が1名配置されていたということです。そして、福祉サービスは、小規模な宗教的な組織がサポートを受けて担っていたと言うことでした。また、着目すべきは、年齢制限はなく、訪問看護、身体介護、小児医療などが提供されています。

それは、適切な支援を受ければ誰もが出来るだけ長く自分で自分のことが出来るというビジョンの下、展開されておりました。
地区看護師がケアマネジャーのような役割を担っていたということです。

しかし、90年代以降に大きな変革が起こり、準市場化が進んでいったことで、アセスメントは独立機関が行って、サービスは出来高払いになり、看護、介護やその他の役割分化が進行していきます。それによりそれまでは繋がっていたケアがぶつ切りになり、また、安価な労働力をふんだんに使った方が利益が上がると言う構図になり混乱が発生。質の低下やコストの上昇、トータルケアの崩壊等々が起こり、利用者はケアへの不満が、従業者は、組織のヒエラルキーに飲み込まれやりがいを失ったり、事務作業が増大し、バーンアウトが進んでいったということでした。

ということで簡単に言ってしまうと、その混乱に対してヨス氏等の創業メンバーの方々が質の高いトータルケアの提供が出来る仕組みづくりとしてアクションを起こした結果が今の活動であり、その成果であるということなわけですが。

参考までにお伝えすると、オランダは専門職をレベル1~5に分けており、仮に日本の資格に置き換えるとレベル5が正看護師。レベル4が准看護師。レベル3が介護福祉士。レベル2~1がヘルパーということになろうかと。

ん??これって今の制度について我々がよく懸念している状況で、安価なサービスへの転換やチームケアが構築できないなどと言えるかと思うところですよね。

しかし、日本の着地点はというと・・・。

ここで改めて、オランダと日本のアプローチの違いを抜いてみると

・ケアマネジャーという職種がない。
・年齢制限がない。
・家事支援は別の制度でまかなわれている。
・家族医という制度で家族単位で医師に登録をすることが主流?

ということでしょうか。

ケアマネジャーについては、以前に地区看護師が同様のことを行っていたと言うことで自然に地区看護師が行うという流れになるのは合点がいくことであり、だから日本で看護師が担うのが適切と繋がるのはいささか安易な展開だとは思いますが、スキルの問題で考えれば看護師資格の方が高い教育を受けているので適正に行える方が多いと言う点では納得ができます。

年齢制限がないということは非常に大きな問題であり、日本の場合、財源問題と絡んで持続可能な制度にしていくためには中重度の方々に対して重点化を置くという流れになっている点を考えると年齢制限があるだけでなく、状態に対する要件があるということですよね。ただし、オランダではどの程度の方がこの利用枠に適合するのかを自分は理解をしていないので、中重度に以前から特化していると言われてしまえばそれまでなのでしょう。

そういう意味では家事支援が別枠になっているということからも可能性はあるかとも思われますが、今後、勉強しなければなりませんね。

あと、医師が以前より家族単位(地域単位???)で登録されているので医療連携についてもかなり違ってきますよね。

で、先ほども看護師の方々のスキルを挙げましたが、Buurtzorgの活動をになっている方々のレベルはどの程度かということが非常に重要になるかと思われます。レベル分けされているとしましたが、オランダに於いて10%ほどをしかいない学士をもったレベル5の方々のうちの65%の方々がBuurtzorgで占めているということで、高い専門性を持った集団ということになります。

そういう方々、最大12名の小集団を形成し、全てを担い、且つヒエラルキーがないということで、リーダーは置かず、自律性を持たせていることと、40~45名に1人のコーチがついて各チームより求められた問題に対して関わっていく(コーチが解決するわけではない)ということ、また、チームに事務職は置かず、バックオフィスを別に設けて事務を行うこととICTというITシステムにより他のチームとも交流をタイムリーに行えるナレッジマネジメントの仕組みを持っているという点は特筆すべきところかとも思います。

そして、何よりこの活動によりケアが終結するケースが多いと言うことと、ソリューションではなく、高いスキルにより作業の効率化が図れ、従来の半分ほどの時間で実施が出来、コスト削減も出来ていると言うことも注目に値します。

まあ、ここまで見ると看護師の中でもスキルの高い選ばれし者しか出来ないような印象がありますが、その点は今後確認してみるとして、とにかくトップレベルの人材で構成されていると言うことは間違いがありませんということです。

さて、高いスキルで(だからこそなんですが)、更にチームが同じ位置で、同じタイミングで動くことが出来るという非常に秀逸なシステムだと思いますが、この事実を我々(ケアマネジャー等々役割分化が進んだ状況)に置き換えるとすると・・・。

国レベルで取り入れるとなると人材の確保や現状の枠組みを解体しないとまったく同じようには出来ないので困難ではなると思いますよね。

なので、出来る出来ないではなく、どれだけのスキルを要求されるのかということが争点になるのだろうということでしょうか。=単純に医療系、福祉系ではなく、医療系の方でも淘汰される可能性があるということになりますよね。

では、今日はここまでにして、次回は要求されるスキルのヒントを得るためには、非常に重要であろうBuurtzorgにおける物事の捉え方を振り返って整理してみたいと思います。

※短時間の研修で聞いたことでの整理なので多少なりとも理解が間違っている点があるようでしたらご存知の方はご指摘頂ければ幸いです。


《告知》
あきしま地域福祉ネットワーク訪問介護部会の取り組みが掲載されます。
「おはよう21」2012年5月号(通巻第278号) 2012年3月27日より絶賛発売中

おはよう21 5月号

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想い | コメント(8) | トラックバック(0) | 2012/04/14 01:01
コメント
No title
懇親会に研修講師・・・お疲れ様です。

ですが、このレポート面白いので、シリーズ化してくださいな?
とても考えさせられる課題ですし、自分も医療機関併設ですし、互いの立場などを超えての協力なんてものも常に考えて連携を図っています。

国や地域は違えども、そこには人間が生活していて、それを支える立場という点では、学ばされる点も多いかと・・・。
御忙しいとは思いますが、続編楽しみにしてます。
在宅医療の行方
shanさん!これぞ今後の日本国が考えるべきケアであるのではないかと感じました。Buurtzorgとは?読み方も無知な私には分からずいますが(爆)w

実は3月30日我が市立総合病院が主催する地域連携「在宅医療について」という題で講演会&研修会がありました。その講師として招かれたのが、石巻市に昨年の震災後に開院され、東京では数年前より在宅医療での看取りに取り組んでいらっしゃる先生でした。在宅医療の中で終末期ケアについての取り組みの報告があり、市立病院でも少しずつでも取り組みたいという思いがあり、先ずは地域の在宅サービス提供事業所(居宅含めて)へ案内を出し参加者は自由参加のもと開催されました。

中心になっていらしたのは、千葉の方から応援に来てくださっている先生で、ここではケアマネジャーや看護師不足から、思うように患者さんの受け入れができずに大変疲弊し、本当に困っているとの報告もありました。在宅生活を支援する提供事業所も不足しており、我々ケアマネジャーも不足です。(それなのに、私は5月末で退職し、娘の住むアメリカのボストンバッグ・・・いやいやボストンへ行く事となりました。利用者さんの引き継ぎで、てんてこ舞いの日々です。)

shanさんのブログ記事から、今の日本が目指すべき道があるように感じられます。看護師と介護福祉士、ヘルパーやケアマネジャーがどうのこうのと言ってる場合ではないような気がしてます。
現実にどのようにに進めるのが良いのかは、その地域の中でしか見えてこない事もあり、難しいい問題になっているとは感じます。
感じながらも日本を離れる日まであと2か月弱・・・あ~ぁ(爆)w
これでいいの?というも想いが募ります。
でも、ハリネズミさんも仰っておられます。

>国や地域は違えども、そこには人間が生活していて、それを支える立場という点では、学ばされる点も多いかと・・・。

↑に尽きるのではないかと思います。でもどこから始めるのが良いのかは・・・?ですが(爆)w
No title
ハリネズミ★さん毎度。

とりあえずシリーズ化出来るほど理解ができてないと自覚しておりますので・・・。

でも、震災前は北欧を例にして給付抑制とも思える資料がバンバン出てきたのでついつい裏を考えてしまうようになっておりますが、日本にそのまま置き換えることが難しくても多くのヒントはあるはずだと改めて感じたので自分なりにまとめてみたいと思った次第です。
外れないようにまとめられたらいいなと思っておりやんす。
No title
きたさんどんも。

Buurtzogはビュルツォグと読むようです。

そして、介護給付費分科会では日本看護協会の委員さんが被災地では看護師が余っているので1人開業を継続する必要はないと仰ってましたが、実際は足りないんですよね??

被災地の専門職の方々はとても疲弊していると思いますが、実際に足りないのであれば、この情報の違いについて声を挙げていかないといけないですよね。

ハリネズミ★さんへのレスにも書きましたが海外の実践例については、前述の経緯でどうしても警戒しちゃったりするし、国によって文化や規模とかが大きく違うので単純に置き換えられないとは思いますが、質の向上が喫緊の課題である我々からすると避けて通れないことであり、前向きに捉えなければならないと思ってます。

でも、今回何が一番魅かれたかっていうとやはり視点です。
今後のまとめにも出てくることなんですが、とにかく利用者第一なんですよ。

これは資格とは関係ないところで医療系も福祉系も出来ない人はたくさんいると思いますからね。

そう言えば、ボストンまであと2か月ですね。
ボストンからのコメントお待ちしております(爆)
ありがとう♪
早速のご教授ありがとうございました。
私は「ビルズオグ」…等と読んでいたのですが、分からなかったのでこれで解決~♪

声を上げないと何も伝わらないですよね。本当にそうだと思います。でも南相馬市長さんはテレビでもその旨のインタビューを受け、県の方へ看護し也市役所職員の応援について、しっかり請願しているのですが・・・?なぜにその様は情報が伝わっているのでしょうか?分からん!です。

娘の旦那さんが手配してくれて、航空券もゲットしてくれた様子。渡米の日時が決定すると、いよいよです。なんだか複雑な気がします・・・。
No title
『ビュルツォグ』なんですね。僕もまったく読めませんでしたw

僕も、続編を物凄く楽しみにしています。無理しない程度に教えてくださいね。
No title
きたさん毎度。

そうですか、南相馬の市長さんも請願されているのですね。

ほんと、何で情報が変わってしまうのかが不思議。
No title
眼鏡兼相談員さまどんも。

これ、読めないよねw

続編はお言葉に甘えてぼちぼちでやってきますw

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