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隙間を埋める作業はセンスがものをいう。

今から20年近く前の自分はミュージシャンであった。

とは言ってもメジャーでのデビューはしていない。

バブル期にメジャーでの録音まではしたが、デビューには至らなかった。

そうだね。自称ミュージシャンって感じですなw

その後は、インディーズで月に2本程度のLIVEと半年に1回程度の小規模のツアーを数年行なっていた。

担当はDrum。

結局、当時の友人・知人で生き残った(有名になった)のは極僅かだった。そして、今の自分にその当時の面影はまったくない。

Drumを始めたのは13歳の頃、姉が知人よりもらったよくわからないメーカーのドラムセットが家に転がっていたことからそれで遊びはじめたのがきっかけだ。

一般的に楽器やバンドを始めるきっかけは「モテたかった」という理由が大半であるが、自分の場合は純粋に遊んでいたのでバンドをやるとモテると気づいたのはもっと後の話。

それから数年、両親は「何でそんなものが、家にあったのだ」と嘆き、近所では「病人の頭に響く・・・」と疎まれていた。

そりゃ、防音してない家でフルパワーで叩いていたんだから、今考えれば余裕で「近隣苦情」冷や汗必至である。

改めていい時代に、いい地域で暮らしていたんだなと再認識する。

そんな「Drum」は、ドンパン、ドドパンとビートを刻むわけだが、途中でトコトコトコトコとフレーズが入り、また、ドンパン、ドドパンとビートに戻るっていうのが一般的なイメージだと思う。よく酔っ払った友人やおじさんにも太鼓叩いてる身振りで冷やかされたもんだ。

そのトコトコトコトコという部分をいわゆる「フィルイン」という。

その当時は何も考えず、「フィル」などと略したり、業界用語で「オカズ」と称したり。それが日々の会話の中で多用されていた。

差し詰め、現在、「ケアプランが・・・」とか「アセスメントが・・・」と日常的に話していることと同等だ。

その「フィルイン」の意味とは「隙間を埋める」という事。

さて、いつになく前置きが長いが、今日はその「フィルイン」に関係する話。

Drumやその他の楽器をかじったことがある人はわかるかもしれないが、例えば、必死にバイトをして中古のドラムセットをヤフオクで落とした男子高校生がいたとする。

そんな彼は、宅急便で送られてきたDrumを前に喜び勇んで毎日必死に練習する。

少しずつ上手くなっていくと「あの曲のフレーズは難しいがカッコいいから真似しよう」ってことになる。

そして必死に難しいフィルインばかり練習するようになり、いつの間にやら「フィルイン」は技術を披露する場所のようになっていく。

確かにテクニカルなことをすると「スゲー」とか「あいつ上手いじゃん」等の小規模レベルでの賞賛を受ける。

しかし、ある日、会場の後ろの方で腕を組んで立っているやつにボソッと「お前のタイコうるさい。曲を邪魔しているよ」と言われて初めて気がつくことになるだろう。

そう。どんなに技術が優れていてもその曲に合っていなければ、ただの騒音となって曲全体のバランスを崩してしまうのだ。

逆にいかにシンプルなフレーズであっても曲に見事にマッチしていれば、誰をも唸らせることも出来るのだ。

その当時、師事していた方には「お前ら派手なフレーズばかり感動するんだろ!俺は曲にあったハイハット(シンバル)の音だけで鳥肌が立つ事がある。曲にマッチさせるセンスが問われるということだ」と言われたもんだ。

じゃあ、センスとは何かというと「感覚」とか「物事を悟ること」等と言える。

これを今の仕事に置き換えてみるところ、つまり、利用者の方(曲、ビート)のこころの傷や隙間を埋める(フィルイン)為には、基本的な援助技術も確かに大切であるが、その方の傷や隙間が何で出来たのかの理解(曲全体のイメージの理解)、はたまた、その方自体の特性(曲のジャンル等々)を理解し、「その方の痛みの感覚を悟り(センス)」、それに基づいた関わり方(フィルイン)が出来るかということが求められるという事だ。

また、我々はこのセンス(感覚の悟り)を理解しようと必死に日々事例に向き合っているのだということも理解が出来れれば尚のことよし。

何でこの様なことを考えたかというと、先日、記事を先送りした24時間地域巡回型訪問介護のモデル事業所に視察に行ったことがきっかけである。

前回の視察の際は、生活レベルが高いブルジョアな地域であったので経済的なことを考えず、サービスが利用されていた面があったが、今回視察した事業所の所在地域は一般的というが中流が大多数の地域であったので、サービスの利用比率が非常に低かった実状をみた。

人口約380万で在宅要介護者数が約8万人という都市の一行政区。うち夜間対応型訪問介護の登録者数は、都市全体で500人程度、行政区で70人程度。実際にコール対応をしている方となると更に2/3程度になるということ。更に月当たりのコール数は減少し、4名様で7件から14件程度。定期巡回でも3名様40回程度・・・。政令指定都市って一行政区でもうちの市の数倍だけど実状コレだよ。

それも検討会で想定されているコールセンターでの振り分けもせず、想定の業務内容よりかなり幅広い範囲の業務をカバーしていてもだ。

担当の方の想いや熱意は伝わり、改めて24時間地域巡回型サービスがあれば良いということは理解したが、ニーズはどう考えても低いというか限定的。表現は悪いが、今回視察をしたことにより24時間地域巡回型サービスの印象は、その日に食べた中華粥の付け合せの揚げワンタンのようなものであくまでも付け合せだということに至ってしまった。

そして、付け合せと思った次に考えた事が、センスの良い付け合せにしないと本来の料理(中華粥ではなく、介護保険制度)を台無しにしてしまうということだったのである。

そこの担当の方も非常に正直な方で「当然、従前のサービスがないと生活は維持出来ないと思うし、今回のモデル事業はあくまでもモデル調査事業で答えありきで結果を導き出していると思う」と言われていた。

次年度のモデル事業がどうなるのか不明だが、果たして本当に現場で巡回型への想いを持っている方々が理想と考える姿としてこの事業が介護保険制度にセンス良くフィルインすることが出来るのだろうか。大いに疑問である。

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想い | コメント(0) | トラックバック(0) | 2011/01/15 18:07
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